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飛蚊症は治る?自然に改善するケースと治療が必要なケース

2026年6月09日

飛蚊症は治る?自然に改善するケースと治療が必要なケース

「目の前に黒い点が見える」「糸くずや虫のようなものが飛んで見える」。このような症状を感じて、「飛蚊症は治るの?」「そのまま放置しても大丈夫?」と不安に思われる方は少なくありません。

飛蚊症は加齢による自然な変化として起こることが多く、多くの場合は視力に大きな影響を与えません。しかし、中には網膜裂孔や網膜剥離など、早期治療が必要な病気が原因となっているケースもあります。

この記事では、飛蚊症の原因や自然に改善するケース、治療が必要なケース、眼科を受診する目安について詳しく解説します。

この記事で分かること

  • 飛蚊症の原因
  • 自然に改善するケースと治療が必要なケース
  • 受診の目安

飛蚊症とは?

飛蚊症(ひぶんしょう)とは、実際には存在しない黒い点や線、糸くずのような影が視界に見える症状です。

見え方には個人差がありますが、以下のように感じる方が多くいます。

  • 黒い点が浮かんで見える
  • 小さな虫が飛んでいるように見える
  • クモの巣のような影が見える
  • 髪の毛や糸くずのような線が見える

特に青空や白い壁、パソコン画面など明るい背景を見ると目立ちやすくなります。

飛蚊症の原因とは?

飛蚊症の原因には、生理的な変化によるものと病気によるものがあります。

加齢による生理的飛蚊症

飛蚊症の原因として最も多いのが、加齢による硝子体(しょうしたい)の変化です。

硝子体は眼球の中を満たしている透明なゼリー状の組織ですが、年齢とともに濁りや収縮が生じます。その濁りが網膜に影を落とすことで飛蚊症として認識されます。

このタイプは病気ではなく、多くの方にみられる自然な変化です。

後部硝子体剥離

40代以降になると、硝子体が網膜から離れる「後部硝子体剥離」が起こることがあります。

後部硝子体剥離自体は加齢現象のひとつですが、その際に飛蚊症が増えたり、新たに症状を自覚したりすることがあります。

網膜裂孔・網膜剥離

飛蚊症の原因として注意が必要なのが網膜裂孔や網膜剥離です。

硝子体が網膜を強く引っ張ることで網膜に裂け目ができたり、網膜が剥がれたりすることがあります。

これらは放置すると視力障害や失明につながる可能性があるため、早期発見が重要です。

硝子体出血や眼内炎症

糖尿病網膜症やぶどう膜炎などによって眼内で出血や炎症が起こると、飛蚊症として症状が現れることがあります。

突然大量の黒い点が見え始めた場合は注意が必要です。

飛蚊症は治る?

「飛蚊症は治るのでしょうか?」

これは眼科でよくいただく質問の一つです。

結論からいうと、飛蚊症の原因によって異なります。

自然に改善するケース

加齢による生理的飛蚊症の場合、完全に消失しないこともありますが、多くの方は時間の経過とともに気にならなくなります。

これは飛蚊症そのものが消えるというよりも、脳が影の存在に慣れて意識しなくなるためです。

また、硝子体内の濁りが視軸から外れることで見えにくくなる場合もあります。

症状が軽く、眼底検査で異常が認められない場合には、経過観察となることが一般的です。

治療が必要なケース

以下のような病気が原因の場合は、自然に治ることは期待できません。

  • 網膜裂孔
  • 網膜剥離
  • 硝子体出血
  • ぶどう膜炎
  • 糖尿病網膜症

原因となる病気に応じてレーザー治療や手術、薬物治療などが必要になります。

飛蚊症を放置しても大丈夫?

生理的飛蚊症であれば経過観察となることが多いため、「飛蚊症は放置しても大丈夫」と考える方もいます。

しかし、初めて飛蚊症を自覚した場合や症状が変化した場合には注意が必要です。

見た目だけで生理的飛蚊症か病気による飛蚊症かを区別することはできません。

特に網膜裂孔や網膜剥離の初期症状として飛蚊症が現れることがあるため、一度は眼科で検査を受けることをおすすめします。

飛蚊症の受診目安

次のような症状がある場合は、できるだけ早く眼科を受診しましょう。

飛蚊症が急に増えた

今まで1〜2個だった黒い影が急激に増えた場合、網膜裂孔や硝子体出血の可能性があります。

光が見える

暗い場所でピカッと光るように見える症状(光視症)は、網膜が引っ張られているサインかもしれません。

視野が欠ける

視界の一部が見えない、黒いカーテンがかかったように見える場合は、網膜剥離が進行している可能性があります。

視力が低下した

飛蚊症に加えて視力低下を感じる場合は早急な受診が必要です。

飛蚊症の検査

飛蚊症の原因を調べるためには眼底検査が重要です。

当院では散瞳薬を使用した詳細な眼底検査を行い、

  • 網膜裂孔
  • 網膜剥離
  • 硝子体出血
  • 後部硝子体剥離

などの有無を確認します。

必要に応じて追加検査や網膜硝子体手術治療も行っています。

まとめ

飛蚊症は加齢による変化が原因であることが多く、自然に気にならなくなるケースも少なくありません。そのため、「飛蚊症は治るのか」という問いに対しては、「原因によって異なる」が正しい答えになります。

一方で、網膜裂孔や網膜剥離など視力に大きく関わる病気が隠れている場合もあります。

  • 飛蚊症が急に増えた
  • 光が見える
  • 視野が欠ける
  • 視力が低下した

このような症状がある場合は放置せず、早めの眼科受診が重要です。

秋葉原白内障クリニックならびに分院のアイクリニック高輪ゲートウェイ診療所では飛蚊症の原因を詳しく調べる眼底検査を行っています。気になる症状がある方は、お気軽にご相談ください。

記事監修者について

院長 原田 拓二

眼科医 原田 拓二

医療法人社団廣洋会理事長
グループクリニックにて毎年2,000人を超える白内障患者の診察に従事。
また、年間700件以上のYAGレーザー治療(後発白内障)を行い、あらゆるタイプの白内障の術前・術後診療に精通する。

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