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多焦点眼内レンズは選定療養でいくら? 単焦点レンズとの違いや手術のメリット・デメリットも解説

2026年8月26日

多焦点眼内レンズは選定療養でいくら? 単焦点レンズとの違いや手術のメリット・デメリットも解説

「白内障手術を受ければ見え方は改善するのだろうか」「手術後も老眼鏡は必要なのだろうか」と不安に感じている方や、ご家族をサポートしている方もいるでしょう。

多焦点眼内レンズは、白内障手術と同時に老眼の見えづらさにも対処できる選択肢です。また選定療養を利用すれば、健康保険を適用しながら多焦点眼内レンズを選択でき、費用負担を軽減できる場合があります。

本記事では、多焦点眼内レンズと単焦点眼内レンズの違い、メリット・デメリット、選定療養の仕組みを分かりやすく解説します。多焦点眼内レンズを選ぶかどうか迷われている方は、ぜひ参考になさってください。

【この記事で分かること】

  • 多焦点眼内レンズは、選定療養を利用することで健康保険を適用しながら選択できる
  • 多焦点眼内レンズと単焦点眼内レンズは、見え方や眼鏡の必要性、費用が異なる
  • 多焦点眼内レンズにはメリット・デメリットがあり、ライフスタイルに合った選択が重要である

多焦点眼内レンズとは?

多焦点眼内レンズとは、白内障手術で濁った水晶体を取り除いた後に挿入する人工の眼内レンズの一種です。遠方だけではなく、中間や近方など複数の距離にピントが合うよう設計されているため、術後の眼鏡への依存度を軽減できる可能性があります。

眼内レンズには単焦点眼内レンズをはじめ複数の種類があり、それぞれ見え方や特徴が異なります。自分に合ったレンズを選ぶためにも、まずは単焦点眼内レンズとの違いを確認しておきましょう。

単焦点レンズとの違い

単焦点眼内レンズは、遠方または近方のいずれか1カ所にのみピントが合います。そのため、遠方に合わせた場合は手元を見る際に老眼鏡が必要となり、近方に合わせた場合は遠くを見るための眼鏡が必要です。

一方、多焦点眼内レンズは光の屈折や回折を利用し、複数の距離にピントを合わせられるよう設計されています。現在は、遠方・中間・近方の3カ所にピントが合う3焦点眼内レンズなどが選定療養の対象となっています。

多焦点眼内レンズのメリット・デメリット

多焦点眼内レンズには、眼鏡への依存度を減らせるなどのメリットがあります。一方で、見え方に関する特有の性質もあるため、事前に理解しておくことが大切です。ここでは、多焦点眼内レンズの主なメリットとデメリットを解説します。

メリット

多焦点眼内レンズの大きなメリットは、術後の眼鏡や老眼鏡への依存度を大幅に軽減できる可能性があることです。読書や料理、スマートフォンの操作、旅行、スポーツなどを、眼鏡の着脱を気にせず楽しめるようになるでしょう。

また多焦点眼内レンズは、通常、交換やメンテナンスを必要としません。長期的には、コンタクトレンズ代や眼鏡の買い替え費用を抑えられる点もメリットの一つです。

デメリット

多焦点眼内レンズには多くのメリットがある一方で、特有の見え方がデメリットになるケースもあります。代表的なものが「ハロー現象」「グレア現象」「コントラスト感度の低下」です。これらを理解した上で、自分のライフスタイルに合うか検討しましょう。

ハロー現象とは、暗い場所で車のライトや街灯などを見ると、光の周囲に輪状のにじみが見える現象です。またグレア現象では、強い光が花火のように広がって見え、まぶしさを感じることがあります。一般的には術後1~3カ月程度で脳が順応し、気になりにくくなるとされています。ただし、夜間運転が多い方は慎重に検討することが大切です。

最近ではこれら多焦点眼内レンズのデメリットを解消する「焦点深度拡張型レンズ」というレンズが登場し、選定療養の対象になっております。

当院ではジョンソン&ジョンソン社の「テクニス ピュアシー」アルコン社の「ビビティ」といった焦点深度拡張型レンズを取り扱っております。

詳しくはスタッフにお問合せください。

多焦点眼内レンズ手術で使える「選定療養」の仕組み

「多焦点眼内レンズは費用が高額になりそう」と感じている方も多いでしょう。そのような場合に知っておきたいのが「選定療養」です。制度の仕組みを理解すれば、自己負担額を把握しやすくなります。

選定療養とは、厚生労働省の承認を受けた多焦点眼内レンズを使用する場合に、保険診療と保険外診療(自費)を組み合わせられる国の制度です。白内障手術の技術料や通常の事前検査、処方薬などの標準的な医療には健康保険が適用されます。

自己負担となるのは、多焦点眼内レンズの差額代金と追加の特定検査費用です。これにより、従来よりも多焦点眼内レンズによる手術費用を抑えられるようになりました。

ただし、選定療養の対象外となる眼内レンズや治療法を選択した場合は、自由診療となり、治療費は全額自己負担となります。

当院で取扱いしている選定療養レンズ

選定療養では、健康保険が適用される費用と自費負担となる費用を分けて考えることが大切です。秋葉原白内障クリニックおよびアイクリニック高輪ゲートウェイ診療所で取扱いのある選定療養レンズは以下のとおりです。

あらかじめ費用の目安を把握しておくことで、治療計画も立てやすくなるでしょう。

まとめ

多焦点眼内レンズは、白内障治療と同時に老眼による見えづらさの軽減も目指せる治療法です。眼鏡への依存度を減らし、快適な日常生活につながる可能性があります。

一方で、ハロー・グレア現象やコントラスト感度の低下といった特徴もあります。後悔のないレンズ選びのためには、ご自身の職業やライフスタイル、目の状態に適しているかを眼科専門医と十分に相談することが大切です。

秋葉原白内障クリニックでは、選定療養の対象となる3焦点眼内レンズや焦点深度拡張型レンズに対応しております。

患者さま一人ひとりの目の状態やご希望に合わせた治療方法をご提案しますので、どうぞお気軽にお問合せください。

記事監修者について

院長 原田 拓二

眼科医 原田 拓二

医療法人社団廣洋会理事長
本院・秋葉原白内障クリニックと分院・アイクリニック高輪ゲートウェイ診療所にて毎年2,000人を超える白内障患者の診察に従事。
また、年間700件以上のYAGレーザー治療(後発白内障)を行い、あらゆるタイプの白内障の術前・術後診療に精通する。

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