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白内障手術後の視力回復はいつ?回復が遅くなる要因や安定させるためにできることについて解説

2026年1月16日

白内障手術後の視力回復はいつ?回復が遅くなる要因や安定させるためにできることについて解説

白内障手術は濁った水晶体を取り除き人工レンズに置き換えることで、光が通りやすくなり視力の改善が期待できる治療です。ただし、術前の目の状態や選ぶレンズの種類によって回復のスピードや見え方には個人差があります。

白内障手術を受けると視力はどれくらい回復するのか、術後どのように見え方が変わっていくのか、不安を抱える方は少なくありません。

本記事では、白内障手術で視力が回復する仕組みから、術後の一般的な回復経過、視力が戻りづらいケースなどについて解説します。またレンズ選びの基礎知識、視力を安定させるための術後ケアについても、専門的な観点から分かりやすく解説するので、ぜひ参考にしてみてください。

この記事で分かること

  • 白内障手術で視力が回復する仕組み
  • 術後の視力回復の一般的な経過
  • 視力が戻りづらい場合に考えられる原因と相談の目安

白内障手術で視力が回復する仕組み

白内障は、水晶体が加齢などの影響で濁り、光が網膜へ届きにくくなることで視力が低下する病気です。光が十分に通らなくなると、かすみやぼやけ、まぶしさといった症状が現れ、眼鏡を調整しても見え方の改善が難しくなっていきます。

白内障手術では、この濁った水晶体を取り除き、代わりに人工の眼内レンズを挿入します。光の通り道が再び確保されることで、網膜まで光が届きやすくなり、視力が改善しやすくなるのが大きな特徴です。 ただし、術後の回復度合いや見え方は、もともとの目の状態や選ぶ眼内レンズの種類によって異なります。同じ手術であっても見え方には個人差があるため、術後の変化は段階的に捉えることが大切です。

手術後の見え方を左右する主な要素

白内障手術後の見え方は、手術そのものだけでなく、術前からの目の状態に大きく影響されます。緑内障や加齢黄斑変性、網膜の病気がある場合、視力の回復に限界が出ることがあります。また角膜のゆがみや視神経の状態など、網膜以外の要素が見え方に関係することもあります。

さらに、挿入する眼内レンズの種類によって術後の見え方は大きく変わります。単焦点レンズは特定の距離をはっきり見ることが得意で、多焦点レンズは複数の距離にピントを合わせやすい設計になっています。乱視が強い場合は、乱視矯正用(トーリック)レンズを使うことで、より安定した見え方が期待できます。 こうした要素に加え、年齢や網膜の健康状態、乱視の程度など、個々の目の特徴によっても回復のスピードや見え方は異なります。同じ手術を受けても結果に差が生じるのはこれら複数の要因が影響しているためで、術前に十分な検査を行い、自分の目がどのような状態にあるかを知っておくことが大切です。

白内障手術後の視力回復の経過

白内障手術後の視力は、手術直後から一気に回復するわけではなく、段階的に改善していきます。手術によって光の通り道は確保されますが、眼内の炎症や角膜の状態が落ち着くまで時間を要するため、見え方は日ごとに変化します。また手術前の目の状態や術後のケアの状況によって回復のスピードには個人差があります。 一般的には、手術翌日から明るさや輪郭が見やすくなり始め、1週間ほどで多くの不快感が落ち着き、1カ月ほどで視力が安定してくる流れが見られます。ここからは、術後の見え方の変化を時期ごとに解説します。

手術当日〜翌日の変化

白内障手術の直後は、麻酔の影響や眼内の炎症によって、かすみやぼやけを感じることがあります。光がにじんで見えたり、まぶしさが強くなったりする場合もあり、手術前より一時的に見えづらさが出ることは珍しくありません。 翌日になると、多くの人が「明るく見えるようになった」「輪郭がはっきりしてきた」といった変化を実感し始めます。ただし、まだ炎症が残っているため、視力は安定していない状態です。視界がクリアになったと感じても、日によって見え方に揺れが出ることがあるため、この段階では無理をせず、医師の指示に従って生活することが大切です。

1週間〜1カ月後に期待できる見え方

手術後1〜2週間ほどたつと、炎症が落ち着き、かすみや光のにじみといった症状が少しずつ改善していきます。日常生活での見づらさが減り、視界のクリアさが増す時期です。この時期には読書やパソコン作業なども以前より快適に感じられるようになるケースが多く見られます。 術後1カ月ほどたつと、視力が安定し、眼内レンズの特性にも慣れてくるため、見え方の揺れが少なくなります。視力の落ち着きには個人差がありますが、生活習慣を整え、無理な使い方を避けることでよりスムーズな回復が期待できます。気になる症状がある場合は、この段階でも遠慮なく医師に相談することが重要です。

視力がなかなか回復しない場合に考えられる理由

白内障手術後に視力が思うように回復しないと、不安を感じる方は少なくありません。しかし、視力の回復が遅いからといって、手術そのものが失敗しているというわけではありません。術前の目の状態や術後の炎症、さらには白内障以外の病気など、複数の要因が見え方に影響することがあるためです。 ここからは、視力が回復しにくいケースに考えられる代表的な理由を整理して解説します。

白内障以外の元々あった目の病気が影響している

白内障の手術によって光の通り道は改善されますが、網膜や視神経に別の病気がある場合、視力の回復が制限されることがあります。例えば、緑内障では視神経がダメージを受けているため、視野や視力の出方に限界が生じる可能性があります。また加齢黄斑変性や糖尿病網膜症、網膜のむくみなどがある場合も、網膜が光を正しく受け取れず、思っていたほど視力が出ないことがあります。 これらの病気は白内障手術前の検査で見つかることが多く、医師が術後の見え方について事前に説明するケースもあります。術後に想像していたほど視力が出ないと感じる場合は、持病や網膜の状態が影響している可能性があることを知っておくと安心です。

術後の炎症やドライアイによる一時的な見えづらさが生じている

白内障手術後は、目の中に軽い炎症が起こるため、数日〜1週間ほどは見え方が安定しにくいことがあります。炎症によってかすみやぼやけが続くことは珍しくなく、光がにじんで見えることもあります。またドライアイが一時的に強くなることで見え方が悪く感じるケースもあります。 多くの場合、処方された点眼薬を継続することで炎症が落ち着き、見え方も改善していきます。時間とともに回復するケースが大半であり、この段階での一時的な見づらさは異常ではないことを理解しておくことが大切です。

後発白内障を発症している

術後しばらく順調だったにもかかわらず、数カ月〜数年後に再び視界がかすんできたと感じる場合、後発白内障が原因の可能性があります。後発白内障とは、眼内レンズを支える袋(後嚢)という薄い膜が濁ってくる現象であり、白内障そのものの「再発」ではありません。 後嚢が濁ると、再び光の通り道が妨げられ、かすみや視力低下が生じることがあります。ただし、この状態はレーザー治療で改善が期待できるため、術後に見え方の変化を感じた場合は早めに医療機関へ相談すると安心です。

視力をより安定させるためにできること

白内障手術後の視力は、術後の炎症が落ち着き、眼内レンズに目が慣れていくことで徐々に安定していきます。視力そのものを早く回復させる方法があるわけではありませんが、回復を妨げないように注意することはできるのです。次で詳しく解説していきます。

点眼を続ける

白内障手術後は、抗菌薬や抗炎症薬などの点眼が処方されます。これらの目薬は、手術後に生じる炎症を抑えたり、感染を防いだりするために必要なものです。炎症が長引くと、かすみや見えにくさが続く原因となるため、指示された期間は必ず継続して使うことが重要です。 見え方が安定してきたように感じても、自己判断で点眼を中断すると炎症が再燃する可能性があります。回復を妨げないためにも、医師の指示通りに点眼を続けることが大切です。

生活習慣上の注意点を守る

術後しばらくは、入浴・洗顔・化粧・運動・飲酒など、日常生活の行動にも注意が必要です。特に、目に水が入る可能性がある行動は感染リスクを高めるため、控えることが推奨されています。また化粧や運動についても、目に負担がかからないタイミングを医師の指示に沿って判断する必要があります。

スマホやパソコンの長時間使用は乾燥や疲労につながり、見え方の不安定さを感じやすくなることがあります。目が疲れやすい時期は休憩を取りながら無理のない範囲で使いましょう。 さらに、運転再開は個人の回復状況によって大きく異なるため、必ず診察を受けた上で医師の許可を得ることが必要です。

再診・定期検診を適切に受ける

視力が安定したように見えても、眼内では炎症や眼圧の変化など、見た目では分からない状態変化が起きていることがあります。定期検診では、細隙灯顕微鏡や眼圧測定、角膜の状態確認などを通じて、術後経過が順調かどうかを評価します。 見え方に違和感がある場合や視力が急に落ちたと感じる場合は、次の受診日を待たず、早めに医療機関を受診することが大切です。適切なタイミングで検査を受けることで、回復を妨げる要因に早く気づける場合があります。

まとめ

白内障手術は、濁った水晶体を取り除き人工レンズに置き換えることで、光が通りやすくなり視力の回復が期待できる治療です。多くの方が術後に見え方の改善を実感しますが、回復には段階があり、術前の目の状態やレンズの種類によって見え方には個人差があります。

手術後の視力が思うように戻らないと感じても、炎症の影響やドライアイ、白内障以外の持病などさまざまな要因が関係することがあります。焦らず経過を見守りつつ、気になる症状が続く場合は早めに医療機関へ相談することが大切です。

見え方に不安がある方や、術後の過ごし方について詳しく聞きたい場合は、白内障手術や術後フォローに対応している秋葉原白内障クリニックへご相談ください。

記事監修者について

院長 原田 拓二

眼科医 原田 拓二

医療法人社団廣洋会理事長
グループクリニックにて毎年2,000人を超える白内障患者の診察に従事。
また、年間700件以上のYAGレーザー治療(後発白内障)を行い、あらゆるタイプの白内障の術前・術後診療に精通する。

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