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白内障手術の「選定療養」とは?自由診療との違いや費用について解説

2026年1月07日

白内障手術の「選定療養」とは?自由診療との違いや費用について解説

白内障手術について調べていると「選定療養」という言葉を目にする方は多いのではないでしょうか。選定療養は、保険診療に追加費用を組み合わせることで、多焦点眼内レンズや乱視矯正レンズ、レーザーを用いた白内障手術など、特定の技術を選べる制度です。

自由診療とは異なり、基本部分は保険診療として行われるため、制度の仕組みを正しく理解することが大切です。またレンズの種類によって見え方は異なるため、自分に合った選択をするには専門医の説明を受けながら検討することが重要になります。

本記事では、選定療養の基本、費用、対象となる技術、手術を受けるまでの流れを分かりやすく解説します。 この記事で分かること

  • 白内障手術における選定療養の仕組み
  • 選定療養の対象となる技術やレンズ
  • 費用の考え方と受ける前に確認すべきポイント

「選定療養」とは?

選定療養とは、厚生労働省が定める制度で、保険診療として行われる医療に対して、患者が希望する特定の技術や設備を追加料金によって選べる仕組みです。白内障手術においても、公的な枠組みの中で選択肢を広げる方法の1つとして位置づけられています。 患者が自分の希望に合わせて選べる制度であり、特別な技術を利用する際の追加費用を明確にしながら、保険診療と組み合わせて受けられる点が特徴です。

白内障手術で選定療養の対象となる主なケース

白内障手術では、水晶体の除去や眼内レンズの挿入といった基本的な治療は保険診療として行われます。一方で、多焦点眼内レンズのうち、医薬品医療機器等法に基づく承認を受け、眼鏡装用率または眼鏡依存度の軽減効果が認められたもの、または2020年3月31日までに先進医療として効果が評価されたものは、選定療養の対象として取り扱われています。 多焦点眼内レンズを用いた白内障手術は、2020年4月に民間医療保険の先進医療特約から外れ、一部のみ選定療養として扱われるようになっています。

選定療養と自由診療の違い

白内障手術を受けるに当たっては「選定医療になると自由診療とはどう変わるのか」「どの費用が保険適用で、どこからが自己負担になるのか」を理解しておくことが大切です。選定療養と自由診療では費用構造や説明の扱いが異なるため、事前に仕組みを把握しておくと手術検討の際に安心です。

費用の取り扱いの違い

選定療養では、白内障手術そのものは保険診療として扱われ、水晶体の除去や単焦点レンズ挿入などの基本的な部分には健康保険が適用されます。その上で、特定の多焦点眼内レンズなどを希望する場合は、追加費用を支払うことで利用できます。つまり「保険診療+追加費用」という構造で成り立っており、保険診療部分については高額療養費制度の対象にもなります。

一方、自由診療は医療費の全額が自己負担となり、保険診療との併用もできません。自由診療で提供されるレンズの場合、検査費用や手術費用を含めて全てが自費扱いとなる点が選定療養との大きな違いです。

説明義務・同意の取り扱い

選定療養を利用する場合は、手術前に「どの部分が保険診療で、どの部分が追加費用に該当するのか」について医療機関から説明を受け、内容を理解した上で同意書を交わす手順が設けられています。追加費用が発生する理由や選べるレンズの種類などについて事前に説明が行われ、患者が納得した上で選択できる仕組みになっています。

一方、自由診療では費用の全額が自己負担となるため、提供内容や料金体系について医療機関があらかじめ明確に説明し、同意を得ることが求められています。いずれの場合も、手術前の説明と同意は重要なプロセスであり、患者が十分に理解した上で治療方法を選択できるよう配慮されています。

選定療養にかかる費用の内訳

選定療養を利用する場合、白内障手術の基本部分は保険診療として扱われるため、その費用には健康保険が適用されます。一方で、多焦点眼内レンズなど選定療養に該当する技術を希望する場合は、レンズ代や追加手技料が自己負担です。追加費用の金額は医療機関ごとに異なり、掲載されている費用例でも数万から数十万円まで幅があることが示されています。

また同じ多焦点レンズでも種類や構造、乱視矯正機能の有無によって追加料金が変わる点も特徴です。 なお、高額療養費制度が適用されるのはあくまで「保険診療部分のみ」であり、選定療養に該当する追加費用は制度の対象外です。このため、事前に費用の内訳や自己負担額について医療機関の説明を受け、納得した上で選択することが重要となります。

選定療養を受ける際の流れ

選定療養を利用して白内障手術を受ける場合、まず行われるのは適応検査です。視力検査や眼圧、眼底の状態、乱視の有無などを確認し、多焦点眼内レンズが適しているかをチェックします。

続いて、検査結果をもとにしたカウンセリングが行われ、選べるレンズの種類や特徴、選定療養に該当する部分と保険診療部分の違いが説明されます。選定療養では追加費用が発生するため、費用の内訳や支払い方法についても事前に説明があり、内容に同意した上で手術日を決定するのが一般的です。 手術当日は保険診療として白内障手術が行われ、希望した多焦点レンズなどが選定療養として組み合わせられます。術後は定期的な診察を受け、レンズの見え方や回復状況を確認する流れとなっています。

選定療養を検討する上で確認すべきポイント

選定医療に限った話ではありませんが、多焦点眼内レンズを検討する際には、自分の生活スタイルや目の状態がレンズの特性に合っているかを確認することが大切です。眼鏡に頼りたくない人や、多焦点レンズの見え方の特徴を理解している人なら向いているといえるでしょう。

またレンズの種類によって焦点の位置や設計が異なり、乱視矯正の有無など適応条件も変わるため、事前の検査で適応を判断する必要があります。

術後の見え方に関しては、眩しさやハロー・グレアといった光のにじみが現れる場合があると説明されており、これらの特性を理解した上で選ぶことが重要です。実際の生活シーンや夜間の運転の頻度なども含めて、医師と相談しながら自分に適したレンズを選ぶことが求められます。

秋葉原白内障クリニックの選定療養対応について

秋葉原白内障クリニックでは、複数の多焦点眼内レンズを選定療養として取り扱っています。取り扱いレンズとしては、クラレオン パンオプティクス、クラレオン ビビティなど、複数の多焦点レンズや乱視矯正に対応したトーリックタイプをご用意しています。

これらのレンズは、それぞれ焦点の設計や特性が異なるため、術前の検査やカウンセリングで適応を確認し、見え方の特徴や費用の説明を受けた上で選択いただくことが可能です。 クリニックでは、選定療養に関する説明も含めたカウンセリング体制が整えられており、患者が自分に合ったレンズを選べるようサポートが行われています。選定療養の内容やレンズ選びについて詳しく知りたい方は、医師に相談することでより具体的な説明を受けられます。

まとめ

選定療養は、白内障手術の保険診療に追加費用を組み合わせることで、多焦点眼内レンズなど特定のレンズを選べる制度として位置づけられています。選定療養の対象となるレンズや費用は医療機関によって異なり、追加料金の金額や取り扱いレンズの種類にも幅があるため、事前に内容を確認することが大切です。特に多焦点レンズは種類ごとに見え方の特性が異なるため、自分の生活スタイルや目の状態に合うかどうかを医師と相談しながら検討することが求められます。 選定療養について詳しく知りたい場合や、自分に適したレンズ選びに迷う場合には、専門医の説明を受けることで判断しやすくなります。秋葉原白内障クリニックでも、多焦点眼内レンズの選択に関する相談が可能ですので、気になる方はご相談ください。

記事監修者について

院長 原田 拓二

眼科医 原田 拓二

医療法人社団廣洋会理事長
グループクリニックにて毎年2,000人を超える白内障患者の診察に従事。
また、年間700件以上のYAGレーザー治療(後発白内障)を行い、あらゆるタイプの白内障の術前・術後診療に精通する。

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