2026年2月18日

アルコン社の最新多焦点眼内レンズ「Clareon PanOptix Pro」(パンオフティクスプロ)が2026年春に一般販売開始となります。当院は先行使用施設に選ばれており、ご希望の患者様には取り扱いが可能です。
本記事では「Clareon PanOptix Pro」(パンオフティクスプロ)という多焦点眼内レンズについて解説していきます
Clareon PanOptix Proとは
アルコン社の3焦点眼内レンズであるPanOptix(パンオプティクス)は、2019年から国内販売を開始しました。中間距離を60cmに設定し、デスクワークとの相性が良い点が特徴であり、世界で最も多く使われている3焦点眼内レンズの一つと言われております。
今回登場した「Clareon PanOptix Pro」(パンオフティクスプロ)は、従来のPanOptixの後継モデルにあたり、以下のような改良点があります。
光の利用効率(光利用率)の向上
従来モデルのPanOptixはおよそ88%の光を有効に利用する設計でした(残り約12%が散乱光として損失)がPanOptix PROではおよそ94%の光利用率とされ、光の損失が約6%まで低減されました。(94%の光利用率は回折型三焦点レンズの中では最も高く、理論上のほぼ上限値)
これは光をより効率的に網膜まで届けることで、明るさや質の高い見え方(特に多焦点レンズが苦手とする暗所やコントラスト)に寄与します。 ※ベンチ試験データ比較による。

散乱光の低減と光学技術の進化
PanOptix PROではENLIGHTEN® NXT 光学テクノロジー と呼ばれる新しい光学設計が採用されています。光学設計の最適化により、散乱光(視覚的に不要な光の広がり)が従来のPanOptixより約半分に減少しています。
散乱光の減少は、夜間のハロー(光輪)やグレア(まぶしさ)の軽減、コントラスト感度の改善につながります。
実際、PanOptix PRO は、従来のPanOptixと比べて遠方〜中間距離でのコントラスト感度が約16%向上する設計との報告もあり、光の配分・散乱・焦点形成がより効率的になり、視覚の滑らかさと全体的な質の向上することが期待できます。


まとめ
PanOptix PRO は、従来の PanOptix の優れた基本性能を踏襲しつつ、
✔ 光利用効率の向上
✔ 散乱光の低減
✔ 視覚像のコントラスト改善
を中心にしたアップデートモデルです。これらは特に「より自然で快適な視覚体験」を求める方に向けた改良点といえます。
当グループ医院では一般販売に先がけ、2/18よりPanOptix PROの取り扱いを開始いたします。
乱視用補正レンズも取扱い可能ですが、一部の度数が未発売のため、角膜乱視の強い方は従来のモデルをおすすめする場合がございます。
経験豊富な専任スタッフが最適なレンズ選びをサポートいたしますので、どうぞお気軽に お問合せください。
記事監修者について

眼科医 原田 拓二
医療法人社団廣洋会理事長
グループクリニックにて毎年2,000人を超える白内障患者の診察に従事。
また、年間700件以上のYAGレーザー治療(後発白内障)を行い、あらゆるタイプの白内障の術前・術後診療に精通する。
