当院ではマルチカラーレーザーによる「網膜光凝固術」とYAGレーザーによる「後発白内障治療」を行っております。
網膜光凝固術
網膜にレーザーを照射し、熱で病的な部分を凝固させることにより病気の進行を抑えます。
網膜光凝固術は病気の悪化を防ぐ目的でおこなわれるもので、元の状態に戻すものではありませんが、眼底の病気には欠かすことのできない重要な治療法です。
レーザー光凝固術が有効な主な疾患
- 糖尿病網膜症
- 網膜中心静脈閉塞症
- 網膜裂孔
- 網膜細動脈瘤
- 中心性漿液性脈絡網膜症
YAGレーザー(後発白内障)治療
白内障手術後、移植した眼内レンズの後方(眼の奥のほう)には水晶体を包んでいた袋の一部(後嚢)があります。手術後、数ヶ月から数年過ぎて後嚢に新たに濁りが生じてくる現象を後発白内障といいます。症状としては白内障のようなかすみ目や視力低下を引き起こします。
後発白内障はYAGレーザー(治療は2~5分)を当てることで混濁した後嚢を切開して視力を回復させることができます。白内障手術のような事前の検査は不要で、日帰りでおこなえる治療です。
後発白内障のレーザー治療の施術について
- 治療は、外来にて行います。
- 治療時間は、5分程度です。
- 点眼麻酔を行います。
- レーザーで切開した膜の破片が眼の中に散らばるため、治療後少しの間、虫が飛んでいるように見える(飛蚊症)ことがあります。
- 当日は乗り物(お車、バイク、自転車)の運転ができません。ご来院の際も、公共交通機関をご利用ください。