2025年4月04日
日本では年間約150万件の白内障手術が行われており、白内障手術は一般的な治療となっています。
とは言え、患者さんからしたら「手術が必要です」と言われたら不安を感じることでしょう。
前回に引き続き、白内障手術の不安を軽減するための知っておくべきポイント②をご案内いたします。
白内障手術を受ける際のクリニックの選び方
白内障手術を受ける際は、適切なクリニックを選ぶことが重要です。以下のポイントに注意して最適なクリニックを見つけましょう。
- 医師の経験と実績:手術の成功率や安全性を高めるため、豊富な経験のある医師を選ぶことが大切です。
- 設備やスタッフ:最新の医療機器を導入し、専門の検査スタッフが充実しているクリニックでは、より高い安全性や質の手術を受けることが可能です。
- カウンセリング:医師やスタッフと十分な相談ができる環境か整っているか、確認しましょう。手術前の説明や相談は不安の解消に必要で、満足度にも影響します。
- アフターケア:手術後の経過観察やケアが充実しているクリニックを選ぶことが、安心して治療を受けられる大切なポイントです。クリニックによっては、術後の経過はよそのクリニックに任せたり、合併症が起きたときに対応できなかったりする場合があります。
- 費用と保険適用:手術方法や眼内レンズの選択によって費用や保険適応が変わってきます。それらを確認して、自分に合った治療法を選択できるクリニックを選びましょう。
これらのポイントに注意してクリニックを選ぶことで、より安心して手術を受けることができます。
医師の技術と経験:安心感が生まれる要素
白内障手術を受ける際、患者が安心感を得る重要な要因のひとつが、医師の技術と経験が上げられます。白内障手術は技術の向上や機器の進歩で安全性が極めて高い手術になりましたが、やはり手術である以上、専門的な技術や豊富な経験を持つ医師による手術が、術後の回復や視力の改善に大きく影響します。
また、白内障以外の疾患がある場合や合併症が起きた場合は、ワンストップで適切な治療を受けられる施設であれば、より患者さんの安心感も高くなります。
クリニックの設備とアクセス
白内障手術の成功と安全性に影響を与えるもう一つの要素は、クリニックの設備とアクセスです。検査機器や手術に用いる医療機器が最新であれば、より安全で確実な治療が可能となります。
アクセスに関しては、通院しやすい場所を選ぶことで利便性が向上します。何か不具合を感じたときもすぐに受診できることで、安全性の向上や不安の軽減につながります。
ここまで、白内障手術についての説明をしましたが、技術的な安全性は理解したけれどもなんとなく不安、と感じる方もいると思います。
そのような時はこのように考えてはいかがでしょうか?手術が終わったら何をしようか、と。
白内障手術後の生活では、以下のような期待があります。
- 視力の回復により、日常生活での見えにくさが解消される
- 運転や読書などの趣味が再び楽しめるようになる
- メガネやコンタクトレンズの使用が減って、煩わしさから開放される
もちろん、術後の一定期間は定期検査や術後のケアを行わなければいけませんが、術後の視力回復によって晴れやかな視界を取り戻すことで、患者様の生活の質も改善します。その先にある新しい生活、楽しい日々を想像することで、不安や怖さを期待が乗り越えてくれるはずです。
当院では、患者さんに安心して手術を受けていただけるよう、スタッフ一同、工夫をしながら働いております。心配事がございましたら、どうぞ遠慮なくお声がけください。
記事監修者について

眼科医 原田 拓二
2008年に秋葉原白内障クリニックの院長に就任以降、
毎年2,000人を超える白内障患者の診察に従事。
また、年間700件以上のYAGレーザー治療(後発白内障)を行い、あらゆるタイプの白内障の術前・術後診療に精通する。