2024年12月26日
今年も残すところあとわずかとなりました。
当院は12月27日の外来診療をもって、年末年始の特別休暇とさせていただきます。
今年もありがとうございました。
9月に手術担当として赴任し、新しい手術を導入したりあっという間の4ヶ月でした。
12月20日に本年最後の定時の手術を行いました。
白内障手術が約20件、今までの体制とは違って難易度の高い症例も多く、また9月より導入した世界最先端の5焦点レンズの手術や他の多焦点レンズの手術も何件かありました。皆さん順調に終わり経過良好です。1件、水晶体の組織が弱い症例があり追加の処置を行わせていただき無事終了しそちらも経過は良好です。
一般的に白内障手術は、もともとあった水晶体の袋(水晶体嚢といいます)を残してその中にレンズを入れて終了となります。ただ、稀に水晶体嚢が弱い方や、水晶体を支えている組織(チン小帯)が弱い方がいらっしゃいます。とても濁りが強い症例や、強度近視の方、外傷後性白内障、アトピー性白内障などの方に多くみられます。
袋の組織や支えが弱いと袋の中にレンズが入れられなかったり、追加の処置が必要になります。
当院では白内障手術だけでなく、さらに目の中の手術となる硝子体手術にも対応しているためそのような症例でもワンストップで治療が可能となっており、患者様のご負担も軽減できます。
近年、白内障手術後、数年から10数年経過するとチン小帯断裂により眼内レンズがズレたり落下して見づらくなってしまう症例の患者様が増えている印象があり、当院でも週に何名か受診されます。
このような症例ではズレてしまったレンズを一度取り出し、直径の大きなレンズを強膜に固定する手術が一般的ですがその際も硝子体手術が必要になります。レンズがズレてしまった症例も当院では9月以降、多数手術しておりますので難しい白内障と言われた、レンズがズレてしまったと言われた方も一度ご相談ください。
安心して手術を受けて頂けるよう当院では来年以降もベストを尽くしてまいります!