レンズパンフレット
初診WEB申し込み

初診WEB申込み

お電話でのお問い合わせ

03-5846-3500

9:30-18:30(休診日を除く)

クリニックパンフレット

白内障とは

白内障とは|白内障手術なら秋葉原白内障クリニック

CONTARACT

白内障とは

白内障とは

白内障とは目の中の水晶体が徐々に濁ってくることで、見えにくくなる病気です。水晶体はカメラのレンズにあたる組織で、外から入ってきた光を屈折させて網膜にピントを合わせたり、網膜に像を映す働きをします。水晶体は主にタンパク質と水でできています。タンパク質は、加齢や長年にわたる紫外線曝露などの酸化ストレスを受けてだんだんと変性し白く濁ります。通常は透明な組織ですが、白内障になると白く濁ってしまうため、徐々に視力に影響が出てくるようになります。

水晶体が透明な目

水晶体が透明な目

光をよく通し、網膜にしっかり像を結びます。

水晶体がにごった目

水晶体がにごった目

光を通しにくくなったり、光をかく乱させたりするため、網膜にきれいな像を結べず見えにくくなります。

一般的に白内障は「加齢」に伴って発症することが多い病気です。早い方で40歳を過ぎた頃から発症し、60歳代では70-80%、80代以上では、ほぼ100%の方に白内障が認められます。白内障はよく「老眼」と混同されます。白内障の初期と発症する時期が重なるため、光がまぶしく色の区別がつきにくいといった白内障の代表的な症状を自覚しても老眼の症状として勘違いされる方もいます。眼の病気は自覚症状が少なく、何らかの異常に気付いた時には早めの眼科受診をお勧めいたします。白内障は、進行する病気です。進行すると手術の難易度が高くなる場合もありますので、適切な時期に手術を受けることが重要です。さらに近年ではパソコンを使った仕事が普及したため30代から発症する「若年型白内障」が増えてきています。白内障と同時に近視、遠視、乱視、老眼のすべてを治療できる多焦点眼内レンズも登場していますので、当院では早い段階で手術を検討する方も多くなっています。

白内障の年齢別発症割合

白内障の年齢別発症割合

白内障の種類

白内障は水晶体の濁り方によって下記に示したような4つのタイプがあります。進行するに従ってそれぞれ混じりあうことも多く、最終的にはハイリスクな白内障への危険性が伴っていきますので定期的な眼科受診をおすすめいたします。

1

皮質白内障

「皮質白内障」は水晶体のまわりの部分(皮質)から、くさび形の濁りが生じます。外からの光は水晶体の中央部分を通るため、濁りが瞳の真ん中(瞳孔)まで到達しなければ、まったく症状は起こりません。白内障で最も自覚症状の出にくいのが「皮質白内障」です。一方で濁りがいったん瞳孔まで届いてしまうと、そこから先の進行は早くなります。濁りが瞳の中央にかかると、そこで光が乱反射を起こして症状が出るようになり、さらに進行すると瞳全体が濁ってしまい、視力は急速に低下していきます。

皮質白内障

皮質白内障の特徴

  • 物がダブって見える。
  • まぶしく視界全体がかすんで霧がかかったようになる。

2

核白内障

「核白内障」は水晶体の中央の核の部分からだんだん硬くなり、茶色く濁ってきます。このタイプは水晶体の中央から均一に濁りが生じるので、医師でも診断がつきにくく見逃されてしまう場合もあります。白内障の中でも最も診断がつきにくいのが「核白内障」です。核白内障が進行し、水晶体がガチガチに硬くなってしまうと、手術の際の合併症のひとつである「後嚢破損」が起こるリスクが高まります。核白内障と診断されましたら早いうちの対処をおすすめいたします。

核白内障

核白内障の特徴

  • 近視が進んだ状態になり、メガネの度数をあげても視力が出づらくなる。
  • 紺色が黒に見えたり、白と黄色の区別がつきにくくなったり、色の識別がつきにくくなる。

3

後嚢下白内障

「後嚢下白内障」は水晶体の光の通り道である中央部にすりガラス状の濁りが生じます。このタイプは初期のころからまぶしさを感じたり視力低下の症状が現れやすく、急速に進行しやすいのが「後嚢下白内障」です。原因は加齢だけでなく、リウマチ・膠原病・喘息などで副腎皮質ステロイドホルモンの長期間服用や、糖尿病・アトピーの方などにもよく見られます。特にアトピー性の白内障は10代から20代で発症することもあります。

後嚢下白内障

後嚢下白内障の特徴

  • 急激に視力が低下する。
  • 光の通り道が濁るため、光が眼球の中で散乱し、まぶしさを感じやすい。

4

前嚢下白内障

「前嚢下白内障」は水晶体を包む前嚢の真ん中にヒトデ型の濁りが生じます。パソコンを使う仕事などの影響で、30代から40代の若い人達に増えています。後嚢下白内障と同様に水晶体の光の通り道である中央部から濁りが生じるため進行も早いです。パソコンとの因果関係を含め、原因はまだ解明されていません。

前嚢下白内障

前嚢下白内障の特徴

  • 急激に視力が低下する。
  • 濁りが小さいうちは瞳孔が広がる夜間の方が良く見える。

白内障の治療方法

白内障の初期段階では薬で進行を遅らせることができますが、水晶体の混濁を透明にするほどの効果はありません。白内障を根本的に治療する方法は手術しかありません。手術は、濁った水晶体を超音波で吸い出して、人工のレンズと入れ替える方法で行います。当院ではすべての白内障手術を赤星隆幸名誉院長が執刀し、下記内容を標準術式としております。

  • フェイコ・プレチョップ法による極小切開超音波手術
  • 点眼麻酔、角膜切開による無出血・無縫合・無眼帯の日帰り手術
  • 角膜乱視のある方には全例乱視矯正用眼内レンズ(TORICレンズ)を使用

白内障手術に必要な検査

細隙灯顕微鏡検査

細隙灯顕微鏡検査

白内障の有無は、細隙灯顕微鏡という顕微鏡を使って診断をつけます。この顕微鏡はスリット状の細い光を出す装置で、前眼部の組織を透かして断面を見ることで、角膜の様子や水晶体の濁り具合を調べることができます。瞳孔を広げる薬を点眼して瞳を大きくした状態で水晶体全体の様子を観察し、水晶体の硬さや前房の深さ、角膜の濁り方など手術のリスクを調べていきます。

角膜内皮細胞検査

角膜内皮細胞検査

角膜は透明な組織ですが、その内側には「角膜内皮細胞」という角膜を透明に保つための大切な組織があります。この細胞は細胞分裂する能力がないので年齢と共にどんどん少なくなります。また、以前に眼の手術をしたことのある方や長い間コンタクトレンズを使用されていた方には、この細胞が極端に少ないこともあります。角膜内皮細胞検査で細胞の数を確認し、数が少なすぎる場合には手術方法や薬の使い方を工夫し、できるだけ細胞を保護しながら手術を行います。

光干渉断層計(OCT)

光干渉断層計(OCT)

白内障の手術をしても光を感じる網膜に異常があると視力の向上に支障をきたします。OCT検査では網膜の中で視力が一番よく出る黄斑部の断面や、視神経乳頭の断面を調べる検査を行います。この検査のおかげで、早期発見が難しかった眼底の異常が発見できるようになり、白内障の手術の後で、どれくらいの視力がだせるのか、ある程度の予測をつけられるようになりました。

眼軸長測定

眼軸長測定

眼内に挿入する眼内レンズの度数を計算するためには眼軸長(角膜頂点から網膜までの長さ)と角膜のカーブのデータが必要になります。眼軸長の測定誤差は白内障術後における屈折誤差(見え方の誤差)に影響する要因の1つです。したがって、術後屈折誤差を減少させるためにも、非常に重要な検査になります。

角膜形状解析

角膜形状解析

角膜の表面と裏側のカーブ、厚み、凸凹などの状態、乱視の有無などを詳しく調べる検査です。特にいままではわからなかった、角膜後面の乱視成分を解析することができ、より正確な乱視の定量が可能になりました。また、近年ではレーシック手術をやられた方の白内障手術が増えており、正確な角膜データの測定において非常に重要な検査になります。

コントラストグレアテスター

コントラストグレアテスター

白内障のように光が目の奥の網膜に届く途中の組織に濁りがある場合、しばしばコントラスト感度の低下が認められます。そのため、視力検査の結果だけでなくコントラスト感度の測定結果などをもとに、手術後の見え方に役立てます。多焦点眼内レンズの適応を考えるにあたっても有用な検査となります。